WordPressプラグイン IP Geo Blockのフォーク IP Location Blockの紹介と移行について

2022/03/30WordPressプラグイン

私が運営中の全てのWordPressサイトにインストールしているプラグインIP Geo Blockの更新が止まってから3年以上経過してしまいましたが、さすがにセキュリティ系プラグインをいつまでもこのままにしておくのもなぁ…と思っていたところにIP Geo BlockのフォークであるIP Location Blockの存在を知りました。

それに気付いたのは今から10ヶ月くらい前のフォーラムの書き込みで実際はそれよりもっと前に作成されていたようですが、今までググってもそれらしい情報はさっぱり拾えなかったので仕方ないわなーという事で遅ればせながら導入してみる事にしました。

IP Location Blockの導入について

プラグインのページはこちらになります。

あのIP Geo Blockのフォークだという事とそこに至るまでのいきさつなどからオリジナルのプラグイン同様に信頼して大丈夫なものだろうと私は判断しましたが、決してそれを保証するわけではありませんので導入に関してはあくまでも自己責任でお願いいたします。

IP Geo Blockからの主な変更点

IP Location Blockの作者さんによりますと

• 最新のジオロケーションAPIに合わせたコードの更新
• Maxmindデータベースのキーを実装（現在maxmindはキーが必要）
• GoogleマップをLeaflet / OSMに置き換え
• 各種警告を修正し最新のPHPに対応
• 移行ツールの追加
• その他多数

という事です。

UIは日本語非対応

と言っても基本的な画面構成はIP Geo Blockと同じですし、IP Geo Blockの設定をそのまま移行して利用出来るので特に困る事は無いかと思います、たぶん。

IP Location Blockの導入とIP Geo Blockからの移行

IP Geo Blockから設定を移行する場合は、後で設定内容を比較する為に設定画面のスクリーンショットをまるっと取っておくといいかもしれません。実際そこまでしなくても大丈夫だとは思いますけど。

作業の流れとしてはこんな感じでしょうか。

1. IP Geo Blockの無効化（この時点ではまだ削除しないようにとの事です）
2. IP Location Blockをインストール（この辺りの手順は割愛します）
3. IP Location Blockを有効化
4. IP Location BlockにIP Geo Blockの設定内容を移行
5. IP Geo Blockの削除

4.のIP Geo Blockの設定内容を移行する手順ですが、設定画面 Settings タブの一番下までスクロールして Migrate from IP Geo Block の右にある Migrate now をクリックするだけです。

Migration Successful のポップアップが表示されたら成功です。恐らく一瞬で終わると思いますが、後は OK をクリックすれば設定が反映された状態になるはずです。

設定内容が正しく移行された事を確認したらIP Geo Blockを削除してOKです。

IP Geo Blockの不具合が解消するかも

これは私のとあるサイト…と言うかぶっちゃけますとyStandardというテーマを使用したサイトでのみ発生していた現象なんですが、投稿・固定ページ閲覧中に管理バー（WordPressログイン時に上の方に表示される黒いツールバー的な部分）にある 投稿を編集 を押した時に次の画像のようなエラーが出て編集画面が開けなかったんですよね。

それがIP Location Blockでは解消されました、この機能が使えないと地味に使い勝手が悪かったので私としては非常にありがたいです。

また、こちらに関しては未確認ですがIP Geo Blockが原因で自分のサイトにログイン出来なくなるというケースなんかも解消されてるんじゃないかと期待してみたり。

そんなわけでテーマやプラグインとの相性、または何らかのトラブルが原因で仕方なくIP Geo Blockを使うのをやめてしまったという方はこのIP Location Blockを試してみるといいかもしれませんよ？