cPanelからインストールしたConcrete CMSの日本語化

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Concrete CMS

なにげにしれっとconcrete5から名称が変わっていたConcrete CMSですが、最近WordPressに飽きかけていた事もあって久々に触ってみようかしらとColorfulBoxのcPanelからインストールしてみたところ、言語を日本語で設定していたにもかかわらず英語なんですケド…どゆ事?

というわけで、cPanelからインストールしたConcrete CMSを日本語化する手順を備忘録として残しておきたいと思います。まだそんな物忘れが激しくなるような年じゃないはずなんですが、結構自分で書いた記事のおかげで助かったという事が稀によくあるので…

当エントリー執筆時のConcrete CMSのバージョンは9.1.1です。

Concrete CMSの日本語化手順

それではログインしてダッシュボードを開いたところから話を進めたいと思います。

言語ファイルのインストール

System & Settings > Basics > Languages を開いて右上の Install/Update Languages をクリック。

次に Concrete の部分をクリック。

ja_JP Japanese (Japan) の右側にある Install をクリック。

ちなみに左側の数値は全体の何%が翻訳されているかを表しています。ボタンが Installed に変わったらインストール完了です、一瞬でそうなると思いますけど。

ダッシュボードの日本語化

言語ファイルのインストールと同様に System & Settings > Basics > Languages を開きます。

Default Language のプルダウンメニューに Japanese (Japan) が追加されたはずなので、それを選択して下の方にある Save で保存します。

画面が上の画像のようになっていない場合は言語ファイルのインストールが正しく出来ていないと思われるのでそこからやり直してみてください。

これでダッシュボードが日本語化されましたね?

メッセージの指示に従って一旦ログアウトしてからログインし直しましょう。ついでにブラウザのキャッシュをクリアしておくのもありかも。

多言語サポートの設定

サイトを多言語(マルチリンガル)対応しない場合でもこの設定をちゃんとしておかないと、ソース上のhtmlタグのlangやスクリプトなどのlocaleに関する部分が en(英語)のままなんですよね。

という事で システムと設定 > 多言語 > 多言語サポート設定 を開くと、現在は英語がデフォルトになっているので右側のゴミ箱の隣りのちっちゃいアイコンをクリック。

プルダウンメニューから 日本語日本 を選択して 更新 をクリック。

この時に下の画像のようないかにも何かやらかしちゃったっぽいエラーが表示された場合はPHPのバージョンを確認してください。画像の赤枠で囲んだ部分に表示されているのでわざわざ調べる必要はありませんけど。8以降なら7.4に変更して再度ロケールの変更を試してみましょう、既に7.4なら私にはお手上げです…

一応Concrete CMSはバージョン9.0以降でPHP8に対応しているらしいですが、ブロックの編集時にもエラーが出るので私は7.4で様子見しています。おま環なんでしょうかねぇ…

ロケールを変更すると規定の地域も連動して設定されるので、あとはサイトインターフェースの翻訳元言語もついでに 日本語日本 に変更しておいた方がよろしいかと思われます。

タイムゾーンの設定

ここも正しく設定しておかないと日付や時刻が微妙におかしい事になりそうなので併せてやっておきましょう。

システムと設定 > 基本 > タイムゾーン をクリック。

PHPのタイムゾーン設定はサーバーによって違うかもしれませんが、修正する場合は PHPのタイムゾーンを修正 をクリック、アジア/東京 を選択して 保存

標準タイムゾーンはプルダウンメニューから 東京 (日本時間) を選択して 保存 をクリック。

Concrete CMSをインストールする際の注意点

今回はConcrete CMSがインストール済みという前提なので詳細なインストール手順については触れませんが、私がインストール時に発生したエラーについていくつか気付いた点を書いておきます。

memory_limitは64MB以上

サーバーのphp.ini設定でmemory_limitを64MB以上にしておかないとエラーになるようです。

ColorfulBoxではcPanelのMultiPHP INI Editorからドメイン単位で設定可能です。

画面が真っ白でダッシュボードやサイトが表示されない場合

インストールが終了してダッシュボード、またはサイトを開いたら画面が真っ白なんですけど?という場合はインストールしたConcrete CMSのバージョンを確認してみましょう。なぜかバージョン8.5.7がインストールされていたケースがありました。この場合は手動でアップデートしてやれば直るはずです。

サーバーのphp.ini設定(upload_max_filesizeなど)によって発生しない時もあるような。

PHP8以降だと問題あり?

先ほども少し触れましたが、私の環境ではロケールの変更でエラーになったりブロックの編集時にも以下のようなエラーが出るんですよね…どちらもPHPのバージョンを8から7.4にする事でとりあえず回避出来てますけど。

やはりまだPHP8に切り替えるのは時期尚早なんでしょうかね?

Concrete CMSの日本語化手順でした

cPanelのインストーラを利用するとConcrete CMSに限らずWordPressやそれ以外のCMSでも日本語版ではなく、ロケールを日本に変更した英語版がインストールされるようなので(サンプルやデフォルトのページが英語なのはそのためです、設定に関するファイルの注釈などを見てもわかるかと)それがうまく機能しないとこうなるのかな?と思いますが、何れにしてもConcrete CMSってどんな感じなのか試しに入れてみたけど日本語にならないじゃないのYO!という場合に当エントリーがお役に立てば幸いです。