cPanelのファイルマネージャーでWordPressの親テーマから子テーマへファイルをコピーする方法
WordPressのテーマをカスタマイズする場合は子テーマを使うのが一般的かと思われますが、子テーマには最低限のファイルしか含まれていないので、カスタマイズの内容によっては親テーマからファイルをコピーする必要があります。
そこで当エントリーではcPanelのファイルマネージャーの使用例として、親テーマから子テーマへファイルをコピーする方法を紹介したいと思います。
WordPress親テーマからファイルをコピーする方法
方法はいくつかあって、どれが正解というわけでも無いですが
- サーバーにアップロード済みの親テーマからコピー
- 親テーマのアーカイブファイルから必要なファイルのみ抽出してアップロード
- 子テーマに前もって必要なファイルをコピってからインストール
てなところでしょうか。
とりあえずここではcPanelのファイルマネージャーを利用して、サーバーにアップロード済みの親テーマからコピーする方向で話を進めていきます。
ファイルマネージャーの起動
その前に、cPanelのファイルマネージャーを使うのが初めてという方は、こちらのエントリーにあるファイルマネージャーの設定をしておくとよろしいかもしれませんよ?
ファイルマネージャーはmixhostのマイページからのショートカットか
cPanelのファイル > ファイルマネージャーから起動出来ます。
ファイルマネージャーを起動したら、まずはファイルのコピー元となる親テーマのディレクトリを開きます。画面左側にあるツリー表示のディレクトリ名をクリックしていくか、画面右側のディレクトリ名をダブルクリックしながら目的のテーマファイルを探しましょう。
一般的な設定では以下の場所にテーマファイルがあります。
- @domain
- アドオンドメインで設定したドキュメントルート
- @WP
- WordPressをインストールしたディレクトリ
親テーマから子テーマへファイルをコピー
コピーしたいファイルを選択してツールバーから
をクリックするか、ファイル名の上(水色っぽい行の上ならどこでも)で右クリック > を選択します。ダイアログが表示されてコピー先のディレクトリを聞いてくるので、親テーマのディレクトリ名の部分を子テーマのディレクトリ名に修正して
- 変更前
- /public_html/@WP/wp-content/themes/親テーマのディレクトリ名
- 変更後
- /public_html/@WP/wp-content/themes/子テーマのディレクトリ名
をクリックで実行します。
この時にコピーが成功したとも失敗したとも言ってくれないので少し不安になりますが、指定したディレクトリ名が正しければちゃんとコピーされてますのでご安心を。
あとはファイルマネージャーから子テーマのディレクトリを開いて直接編集するなり、WordPressのダッシュボードから編集するなりお好きなようにという事で。
子テーマのディレクトリ名について
ほとんどの場合、子テーマのディレクトリ名は親テーマのディレクトリ名に-childを付加した形になっていますが、私の知っている範囲でこの命名規則に当てはまらない例として
- Luxeritas
- 親テーマ:luxeritas、子テーマ:luxech
- Sentry
- 親テーマ:sentry-void-master、子テーマ:sentry-master
このようなテーマもあります。
とりあえず「子テーマのディレクトリ名って何だったっけ?」と迷った時は、一つ上の階層に戻ってthemesというディレクトリを確認すると何となく親子関係がわかるんじゃないかと思います、たぶん。
同一ディレクトリ内でのファイルコピー
例えば、ファイルを編集する前にバックアップ用のコピーを残しておきたい場合とか普通にありますよね。ところが、ファイルマネージャーでダイアログを一切変更せずそのままコピーを実行した場合、PCのファイラーのように「~のコピー」みたいな名前でファイルを作ってくれるかと言うと、そのような機能は無いのでしっかりエラーになります。
そこでダイアログのコピー先を
- 変更前
- /public_html/@WP/wp-content/themes/親テーマのディレクトリ名
- 変更後
- /public_html/@WP/wp-content/themes/親テーマのディレクトリ名/コピーするファイル名.拡張子
このようにしてから実行すると、入力したファイル名でコピーを作成してくれます。
ディレクトリ単位のコピー
ついでなのでディレクトリ単位のコピーについても例を紹介しておきます。
手順は先ほどのファイルコピーとほぼ同様ですが、コピーしたいディレクトリを選択してコピーをクリックした後、ダイアログのコピー先を
- 変更前
- /public_html/@WP/wp-content/themes
- 変更後
- /public_html/@WP/wp-content/themes/コピー後のディレクトリ名
このようにしてから実行すると、入力したディレクトリ名でコピーを作成してくれます。
cPanelが利用出来るレンタルサーバー
それではcPanelを採用しているレンタルサーバーをいくつか紹介したいと思います。
mixhost
当エントリーはこのmixhostで実際に作業した内容が元になっています。
JETBOY
cPanelをベースに独自のカスタマイズを加えたインターフェースで全く同じでは無いようですが、むしろこちらの方が使いやすいという話も。
cPanelファイルマネージャー コピー編でした
親テーマが更新された時の事を考えると、出来る限りカスタマイズは子テーマ内だけで完結させた方が良いとは思いますが、どうしてもやらざるを得ない場合もあるんですよね。
そこで親テーマからファイルをコピってこなければならなくなった時に、当エントリーがお役に立てば幸いです。
また、こちらのエントリーではWordPressのテーマ更新を例として、ファイルマネージャーのアップロード・展開(抽出・解凍とか言う場合も)・削除の方法など紹介していますので、よろしければご参考までに。
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