WordPressのテーマをcPanelのファイルマネージャーから更新する方法

インストール・設定

WordPressの公式ディレクトリにあるテーマのように、アップデート機能を持っているテーマはダッシュボードからワンクリックで簡単に更新する事が出来ますが、その機能が無いテーマを利用している場合は手作業で更新する必要があります。

そこで当エントリーでは、利用出来るサーバーは限定されますがcPanelのファイルマネージャーを利用してテーマを簡単に更新する方法を紹介したいと思います。

WordPressテーマの更新方法

テーマの更新方法はいくつか考えられますが、ダッシュボードから操作出来るという点で一番お手軽と言えなくもない方法は

  1. 一旦違うテーマを有効化(更新対象とその子テーマ以外)
    ※現在利用中の親テーマ・子テーマ以外のテーマが必要です
  2. 更新対象のテーマを削除
  3. ダウンロードしてきた最新版を新規追加 > アップロード
  4. アップロードしたテーマを有効化

このような手順になるでしょうか。

しかし、WordPress バージョン 4.9からの仕様のおかげで、テーマの変更時にウィジェットが移動、または解除される(使用停止中に移動)という現象が稀に発生するようになっちゃったわけで。

テーマ切り替えをより確実に
テーマを切り替えると、ウィジェットが時々位置を移動してしまうことがありました。WordPress 4.9 ではそれが改善され、新しいテーマに切り替えると決めた時にも、メニューとウィジェットが変わらず同じ場所にとどまります。

何だかビシっと言い切っちゃってますが、むしろそのせいでややこしい事になってる気も…話によると最新バージョンの WordPress 4.9.2で改善されたそうですが、まだそうなる可能性がゼロになったというわけでも無さそうです。

テーマ同士の相性みたいな部分もあるので、変更してもウィジェットの位置が変わらないテーマがわかっていればこの問題は回避出来ますが、そうでない場合はFTPやファイルマネージャーを利用してテーマファイルをフォルダごとごっそり上書き更新した方がよさそうな感じですね?

とは言うものの、まだWordPressを始めたばかりでホームページなどの運営経験も無い方だと、FTPクライアントの使い方がよくわからない…という場合もあるでしょう。そこでファイルマネージャーの出番ではないかと思うわけです。

アーカイブファイルの展開が可能なファイルマネージャー

私が現在利用中のサーバーmixhostが採用しているcPanelのファイルマネージャーだと、アーカイブファイルの展開が可能なのでテーマファイルのアップロードはzip形式のままでOKですし、それをアップロード後に展開するだけで簡単にテーマを更新する事が出来ます。

実は当エントリーはファイルマネージャーの基本的な使い方である アップロード 抽出の実際の使用例として作成した経緯があります。なのでその点をクローズアップして書いていますが、ぶっちゃけどんなファイルマネージャーでもWordPressのテーマファイル程度なら、あらかじめ展開したフォルダごとアップロードしてもノープロブレムでしょう。

cPanelに限らず、アーカイブファイルを展開可能なファイルマネージャーが使えるサーバーなら、当エントリーの更新方法が応用出来るのではないかと思います。

ファイルマネージャーの設定について

その前に、こちらのエントリーにある「ファイルマネージャーの設定」をしておくと、WordPressをインストールしたディレクトリにちょっぴりアクセスしやすくなると思いますんで、ぜひお試しを。

ファイルマネージャーからのテーマ更新方法

それでは作業に入りましょう。こうしてスクリーンショットを並べて説明してみると結構面倒くさそうな気もしてきますが、実際やってみると簡単ですから慣れたらちょちょいと出来るようになりますよ?

まずはファイルマネージャーを起動します。mixhostのマイページからのショートカットか、cPanelのファイル > ファイルマネージャーからでもお好きなようにどうぞ。

mixhost マイページ ショートカット ファイルマネージャー

cPanel ファイル ファイルマネージャー

テーマファイルのアップロード

どちらかと言えばPCで利用するファイラーに近いユーザーインターフェースなので、使い方に関してはそれほど悩む事は無いかと思います。画面左側のツリー表示のディレクトリ名をクリックしていくか、画面右側のディレクトリ名をダブルクリックしながらテーマファイルをアップロードするディレクトリを開きます。

WordPressのテーマはだいたいここら辺にあります。

public_html/@domain/@WP/wp-content/themes/
@domain
アドオンドメインで設定したドキュメントルート
@WP
WordPressをインストールしたディレクトリ

目的のディレクトリを開いたら、次にツールバーの アップロードをクリックします。

cPanel ファイルマネージャー アップロード先のディレクトリを開く

別タブか別ウィンドウでアップロード画面が開くので、破線で囲まれた枠の中にアップロードしたいファイルをドラッグ&ドロップすると自動的にアップロードが始まります。

cPanel ファイルマネージャー アップロード画面

枠の中に「アップロードを開始するには、ここでフィアルを削除します」とか意味不明な事が書いてありますが、フィアルが単なるタイポなのは何となくわかるとして、削除は恐らくDropからの誤訳ではないかと思います…たぶん。

アップロードが始まると枠の左下にアップロード中のファイルと進捗状況を表すプログレスバーが表示され、プログレスバーが青色から緑色に変わったらアップロード終了です。

尚、同名のファイルが既に存在する場合は確認のダイアログがポップアップするのでYesで上書きNoでキャンセル出来ますが、アップロード前に枠の左上の 既存のファイルの上書きにチェックを入れておくと、強制的に上書きモードになるので確認のダイアログが出なくなります。

cPanel ファイルマネージャー アップロード時の上書き確認

アップロードが済んだら画面を閉じてファイルマネージャーに戻ります。

cPanel ファイルマネージャー アップロード後には再読み込み

アップロードしたファイルはまだファイルマネージャー上に表示されていないので 再読み込みをクリックして表示させます。

テーマファイルの展開(解凍)

先ほどアップロードしたファイルを選択してツールバーから 抽出をクリックするか、ファイル名の上(水色っぽい行の上ならどこでも)で右クリック > Extractを選択します。

ツールバーは翻訳してあるのに、右クリックメニューはそのまんまってのもどうかと思いますが…cPanelの翻訳に関しては正直もうちょっと何とかして欲しいですねぃ。

cPanel ファイルマネージャー Extract 抽出

展開先を聞いてきますが、その場でOKなのでExtract File(s)をクリックで実行します。

cPanel ファイルマネージャー 展開先のディレクトリ

処理が終了すると展開した結果が表示されるので、ひと通り確認してからCloseで閉じます。よほどの事が無い限りエラーはまず出ないと思うので、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。

cPanel ファイルマネージャー 展開結果の表示

展開が済んだらアップロードしたアーカイブファイルを選択してツールバーから 削除をクリックするか、ファイル名の上で右クリック > Deleteを選択します。

cPanel ファイルマネージャー Delete 削除

確認のダイアログが表示されるので、削除するファイルをごみ箱に残したくない場合は ごみ箱をスキップし、ファイルを完全に削除しますにチェックを入れてConfirmをクリックします。

cPanel ファイルマネージャー 削除の確認ダイアログ

あとはWordPressのダッシュボードに戻って、念の為にテーマのバージョンが最新になっている事を確認して終了です。

cPanelが利用出来るレンタルサーバー

それではcPanelを採用しているレンタルサーバーをいくつか紹介したいと思います。

mixhost

当エントリーはこのmixhostで実際に作業した内容が元になっています。

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mixhost
当サイトも絶賛利用中の高速サーバーmixhostです。パワフルで高速なピュアSSDクラウドレンタルサーバー

JETBOY

cPanelをベースに独自のカスタマイズを加えたインターフェースで全く同じでは無いようですが、むしろこちらの方が使いやすいという話も。

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慣れるとFTPより簡単です

私としてはFTPを使うよりこちらの方が簡単なように思いますが、cPanel自体どちらかと言うとクセはあるので取っ付きにくいと感じる方もいるかもしれません。

ですが、一度に使い方を覚えようとせず自分に必要な機能を一つづつ覚えていけば、cPanelはなかなか使い勝手の良いユーザーインターフェースではないかと思うんですが…どうでしょう?