mixhostにMovable Type 7 ベータ 3をインストールしてみた

2018/04/09インストール・設定

Movable Type 7 トップ イメージ

Movable Type 7 ベータ 3が4/4にリリースされましたが、正式リリースの予定が5月のゴールデンウィーク明けという事を考えると、恐らくこれが最後のベータ版になるのではないかと予想されます。

そこで、そのMovable Type 7 ベータ3を現在利用中のサーバーmixhostに手動でインストールしてみたので、その手順などについて書いてみようと思います。

2019/06/30 追記
最新バージョンのMovable Type 7 r4601を当エントリーの方法でインストールしようとしたところ、データベースの選択肢がSQLiteしか出なくなってました…Perlのモジュールをインストールしても認識してくれません。Perlのパスは/usr/bin/perlで合ってるはずなんですけどねぃ…原因と対策は追って調べたいと思いますが、取り急ぎ報告までという事でひとつ。

cPanelの簡単インストールは使用しません

これはベータ版だから利用出来ないという事もありますが、実はそれ以前にcPanelからインストール出来るMovable Typeは5.2.13とバージョンが古い上、既にサポートが終了しているんですよね。

これはMovable Typeの個人無償ライセンスの制限による為だと思いますが、何れにしてもこれからMovable Typeの使い方を覚えるのにわざわざ古いバージョン、しかもサポートが終了しているものをインストールしても仕方が無いという事で以前からMovable Typeに興味はあったものの様子見している状態でした。

しかし最新バージョンの7がリリースされるとなれば話は違ってきます、自動インストールが使えないなら手動でやればいいじゃない!という事で、この機会にmixhostへの手動インストールに挑戦してみる事にしました。

Movable Type 7 ベータ 3のダウンロード

Movable Type公式サイト 開発中バージョンのページからダウンロード出来ます。個人無償ライセンスと違ってベータ版のダウンロードにはメールアドレスは必要ありません。

インストールの前準備

THK Analyticsをインストールした時もそうでしたが、ウィザード的なインストーラが用意されている場合、実は前準備の方が重要でインストール自体は入力項目を埋めていくだけで簡単に出来ちゃったりする事が多く、今回のMovable Typeもまさにそのパターンです。

cPanelのファイルマネージャーを利用します

mixhostへのインストールという事で例によってcPanelのファイルマネージャーを利用していますが、当エントリーではファイルマネージャーの操作に関して細かく説明していませんので、ファイルマネージャーの使い方に関してはこちらのエントリーが参考になれば幸いです。

上のエントリーではフォルダの作成やパーミッションの変更は例として出てきませんが、ファイルを選んでツールバーか右クリックメニューから処理を選択するだけなので大丈夫ですよね?

インストールディレクトリについて

公式マニュアル(現行バージョンの6ですが)を参考にこんな感じにしてみました。

参考新規インストールの事前準備

ドメインのドキュメントルート
└ ウェブサイト用のディレクトリ(公開用URLになる)
 └ アプリケーション用ディレクトリ(管理画面のURLになる)

主な作業と手順

mixhostの管理画面からファイルマネージャーを起動して(ショートカットから起動出来るのでcPanelにはログインしなくてOK)以下の手順で作業を進めます。

ドキュメントルートに新規フォルダ(ウェブサイト用のディレクトリ)を作成
インストールするMovable Typeの公開用URLになります
作成したフォルダにMT-7.0b3.zipをアップロード
アップロード後は再読み込みを忘れずに
MT-7.0b3.zipを展開
抽出か右クリック > Extract
展開して出来たフォルダ(アプリケーション用ディレクトリ)をリネーム
管理画面サインイン用のURLになります
アップロードしたzipファイルを削除
別に作業が終わってからでもいいですが、一応
展開したフォルダ内のcgiファイルを全てパーミッション700に変更
デフォルトが755なので実行は出来ますが、セキュリティ的に700の方が良いとか

MySQLの作成

SQLiteでも動作は可能なようですが、MySQLが推奨となってますし、せっかくMySQL数無制限のmixhostを利用しているわけですから、ここはやはりMySQLデータベースを作成してインストールしておいた方がよさそうですね?

という事で、MySQLデータベースの作成についてはこちらのエントリーを参照していただければと。

Movable Type 7 ベータ 3のインストール

先ほどと同様に現行バージョンの6の公式マニュアルですが、画面・内容共にほぼ同じだったので何か不明な点があればこちらも参照してみて下さい。

参考おまかせインストーラで Movable Type をインストールする

インストーラの起動

ブラウザから前準備で作成したアプリケーション用ディレクトリにアクセスすると、Movable Typeのサインイン画面が表示されるのでMovable Typeにサインインをクリックします。

Movable Type 7 BEta 3 インストール画面

使用言語はデフォルトで日本語になっているのでそのまま開始をクリックします。

Movable Type 7 BEta 3 言語選択

Movable Typeに必要なモジュールが揃っているかチェックしてくれますが、とりあえずインストールには問題が無いという事で今回は次へをクリックして先に進みます。

Movable Type 7 BEta 3 システムチェック

データベース設定

前準備で作成しておいたMySQLデータベースの情報を入力して接続テストをクリックします。

Movable Type 7 BEta 3 データベース設定

高度な設定を開くとデータベースポートとデータベースソケットという項目が出て来ますが、ここは設定する必要はありません。一応気になるという方は先ほど参考リンクとして貼ったマニュアルのページに説明がありますんで、そちらを参照して下さいませ。

この画面になったら次へをクリックします。

Movable Type 7 BEta 3 データベース設定 接続テスト成功

メール設定

Sendmailの方が設定が簡単だったんでとりあえずそうしてみました。Sendmailのパスはmixhost公式ヘルプセンターのマニュアルに記載されていたパスをそのままコピペでいけます。

/usr/sbin/sendmail

参考各種パス一覧 | mixhostヘルプセンター

テストメールを送信するとテストに使用したアドレスにMovable Type構成ウィザードからのテスト送信というタイトルのメールが届きます。テスト結果がOKかテスト不要なら次へをクリックします。

Movable Type 7 BEta 3 メール設定

以上で構成ファイルの設定は完了です、次へをクリックしてアカウントの作成に進みます。

Movable Type 7 BEta 3 構成ファイル 設定完了

アカウントの作成

システム管理者のアカウントを作成します。さすがに入力に迷うような項目は無いですよね?

Movable Type 7 BEta 3 アカウントの作成

項目を全て入力したら次へをクリックします。

最初のウェブサイトを作成

この最初のウェブサイトについてですが、現行バージョンのマニュアルから引用しますと

Movable Type 6 では、複数のブログやウェブページを包括的に管理できるウェブサイト管理機能を利用しています。ここで作成されるのは「最初のブログ」ではなく、その親となる「最初のウェブサイト」であることに注意してください。

WordPressで言うマルチサイト(WPMU)的な感じでしょうか?私もこれからMovable Typeを学ぼうという身ですんでぶっちゃけその辺りはまだよくわかってませんが、とりあえず今はインストールに専念して先に進む事にします。

私の場合、個人無償ライセンスの範囲内で利用したいと考えているので、1サイト以上作りたければ当然マルチサイト的な使い方になるだろうとは思ってますけど。

なぜここだけ翻訳が中途半端なんだろう…と思いつつ全ての項目を入力してインストールをクリックでようやくMovable Typeがインストールされます。

Movable Type 7 BEta 3 最初のウェブサイトの作成

テーマのJungfrauはデフォルトの状態では入っていません、私がベータ版のダウンロードページにあったJungfrau (Alpha) テーマをダウンロードして、themesディレクトリにひっそり入れておいたからです…紛らわしくてすいません。テーマはインストール後にいつでも変更出来るのでここはひとつスルーでお願いします。

無事にインストールが完了するとこの画面になるのでMovable Typeにサインインをクリックしてダッシュボードにサインインします。

Movable Type 7 BEta 3 インストール完了

インストールの確認

Movable Typeのダッシュボードにサインイン出来ました。この時点でインストールの確認は出来た事になると思いますが、せっかくなので実際にMovable Typeのサイトを表示するところまで進めてみたいと思います。

それではダッシュボード中央のサイト名の下にあるURLをクリックして表示してみますよ?

Movable Type 7 BEta 3 ダッシュボード

ほらね?ご覧の有様ですよ…

Movable Type 7 BEta 3 サイトを表示したら403の巻

ぐぬぬ…どうも再構築とやらが必要なようです。気を取り直してダッシュボード左側のメニュー一番上にあるRebuildをクリックしてみます。

Movable Type 7 BEta 3 再構築してみる

別タブが開くのでそのまま再構築をクリック。

Movable Type 7 BEta 3 すべてのファイルを再構築

再構築が完了したらサイトを見るで今度こそ…

Movable Type 7 BEta 3 再構築完了

コンテンツは一切作成していないのでまんまデフォルトの状態ですが、サイト表示も確認したという事で今回はここまででインストールの確認もOKとしたいと思います。

Movable Type 7 BEta 3 インストールの確認終了

Movable Type 7 ベータ 3のインストール完了

最近のCMSにはこのようなインストーラが用意されている場合が多いので、MySQLデータベースさえ作成出来ればcPanelの自動インストールが利用出来なくてもそこまで苦労する事は無いように思います。

まぁ使えればめっさ楽なんで使えるにこした事は無いんですけどね?

実はこの後、少しだけMovable Typeをイジってみましたが、使い方はさっぱりわからないわ再構築でエラーは出るわでWordPressと同程度に使えるようになるにはかなり勉強が必要な気がしました…